電機連合主催

『子供の森』第7次植林ボランティア(フィリピン)体験レポート

はじめに
 電機連合では運動理念である「美しい地球・幸せな暮らし」を基本として、1994年に初めてインドネシアで行って以来、すでにタイ、フィリピンと6回にわたる植林ボランティア活動を実施してきました。電機連合のボランティア活動は、現地で高い評価を得、「地球・愛の基金」事業として定着しています。
 昨年、この第6次(タイ)植林ボランティアの感想文を読んで感動したとか、良い体験が出来たとの感想文がたくさんあり、次回植林ボランティアがあれば是非参加して体験してみようと思い今回東光労組として初めて参加してきました。 その時の様子を報告します。

埼玉支部委員長  岸和田 篤
 

日程 2000年7月23日(日)〜7月30日(日)

場所 フィリピン共和国・パラワン島

参加費 198000円(子供も同一料金)全行程豪華食事付き

行動日誌(時間は日本にいるときは日本時間、フィリピンにいるときはフィリピン時間(日本より1時間遅れています))

左側の数字をクリックして下さい。
 ↓

  月日 都市 時間 交通 スケジュール











7/23(日)
天気:晴れ









成田発
マニラ着
9:55
13:10
JL741 [成田組]日本航空にてマニラへ
関空発
マニラ着
10:15
13:00
TG621 [関西組]タイ航空にてマニラへ
  16:00
18:30
23:00

専用バス




[成田・関西組合流]
着後ホテルへ
ホテルにて団結式
夕食懇親会
就寝

【THE WESTIN PHILIPPINE PLAZA HOTEL泊】











7/24(月)
天気:晴れ








マニラ発

プエルト
プリンセサ着

アボラン





5:15
7:00
8:40
9:50

15:00
16:00
18:30
23:00


専用バス
PR195
マイクロバス

マイクロバス




起床
ホテル出発、マニラ国内空港に移動
フィリピン航空にてパラワン島のプエルトプリンセサへ
着後、州庁舎訪問
昼食
アボランに移動、オイスカ研修センター にてセレモニー
マングローブ視察後ホテルへ
夕食(アボラン市長挨拶)
就寝

【PRINCESSA HOLIDAY RESORT 泊】












7/25(火)
天気:曇り
    時々雨








アボラン











6:30
8:00



11:30
13:45
17:00
18:30
23:00


ジプニー









朝食
ホテル発
3班に分かれて、支援校で植林と交流
・アンダーグランド小学校(A班)
・アビス小学校(B班)
・タグバエ小学校(C班)
小学校発
ホテル着
夕食
就寝

【PRINCESSA HOLIDAY RESORT 泊】















7/26(水)
天気:晴れ












アボラン














6:30
8:00



8:30
10:45
11:30
13:10
15:30
16:10
18:30
22:30


ジプニー












朝食
ホテル発
3班に分かれて、新規支援校を訪問し植林と交流
・サンドバル小学校(1000本)(A班)
・タレチエン小学校(1000本)(B班)
・ティナゴング小学校(1500本(C班)
小学校発
昼食
マングローブ植林(15000本)
マングローブ植林終了
ホテル着
夕食
就寝

【PRINCESSA HOLIDAY RESORT 泊】











7/27(木)
天気:晴れ








アボラン










7:00
8:30
9:00
12:30
13:00
15:00
16:30
18:30
23:30


ジプニー










朝食
ホテル発
オイスカ研修センターにて作業(田植え)
研修センター出発
マングローブ植林(15000本)
マングローブ植林終了
ホテル着
夕食
就寝

【PRINCESSA HOLIDAY RESORT 泊】

6











7/28(金)
天気:晴れ
夜になって









アボラン












7:00
8:30
9:00
11:30
12:00
13:30
14:00
16:00
17:00
18:30
1:00


ジプニー










朝食
ホテル発
オイスカ研修センターにて作業(植林)
研修センター出発
ホテル着
ホテル発
マングローブ植林(20000本)
マングローブ植林終了
ホテル着
夕食
就寝

【PRINCESSA HOLIDAY RESORT 泊】













7/29(土)
天気:晴れ










アボラン

プエルト
プリンセサ発
マニラ








6:30
7:30
10:00
11:10
12:25
13:40
14:45
15:30
19:00
22:00
1:00


マイクロバス

PR196
専用バス

朝食
ホテル出発、プエルトプリンセサ空港へ
空港着
フィリピン航空にてマニラへ
マニラ着
昼食(日本食:居酒屋「けん太」)
ホテル着
フェアウェルパーティー最終打ち合わせ
夕食(フェアウェルパーティー)
パーティー終了
就寝

【THE WESTIN PHILIPPINE PLAZA HOTEL泊】












7/30(日)
天気:晴れ









マニラ





7:00
8:00

10:00
11:30
12:30
専用バス



朝食
市内観光(リサール記念碑、サンチャゴ要塞、サン・オーガスチン教会)
ショッピング
昼食(中華料理)
ニノイ・アキノ国際空港へ
マニラ発
成田着
14:30
19:40
JL742 [成田組]日本航空にて成田へ
マニラ発
関空着
16:30
21:20
TG620 [関西組]タイ航空にて関空へ
  21:45   入国、通関後解散

植林作業について

植林作業の一般的な流れは次の通りです。実際には地域や種類で植えかたは変わりますので、現地指導員の説明にならってください。

【下草刈リ】
植林の下準備。植林予定地の草刈りをします。
【整地】
固くなった土を起こしてほぐしておきます。この時植えるときのための印づけ(竹ベラ状の棒を等間隔に刺す)をしても良いでしょう。
【苗造り】
種を拾い、土を掘り、ポットに詰め、移植できるようになるまで育てます。一般に2〜3ケ月の間、水まき、除草を繰り返す、手間のかかる作業です。
【植樹】
ポットから移植します。基本は大きめに掘った穴にポットからだした苗を上が崩れないように納めます。柔らかくほぐした上で穴を埋め、根元には少々多めに上を盛っておくと良いでしょう。また、刈った草などを根元に置けば強い雨や日差しから苗を守ることができます。
【冠水】
雨季には必要ありませんが、乾季には毎日水やりを欠かせません。
【除草】
木以上に草の成長は早く(木が本陰を作って雑草が生えるのを防ぐことができるようになるまで、除草・草刈りを続けます。
【補植】
時には根づかず、格れてしまいます。その際は代わりの新しい木を植えます。
注意:植林作業時に負傷した場合は、破傷風などの予防から、どんな小さな傷でも同行の看護婦さんの手当てを受けてください。また、具合が悪くなりそうだつたり、お腹をこわしそうな時も、適切で早めの処置が必要です。看護婦さんに連絡を。

マングローブ植林について

マングロープの植林は潮の引いた遠浅の海に行います。 潮の干満によってコンディションは多少変わりますが、一般的な作業の流れは以下の通りです。

【マーキング】
長いロープを地面の上に張って、苗を植え付けていく基点。ポイントを定めます。
【穴堀り・植えつけ】
ぴんと張られた回—プに沿つて等間隔に穴を掘っていきます。穴を掘ると言うより、細長い鉄の棒で一人が地面に穴をあけ、もう一人がその後に苗を差し込んでいきます。潮に流されないよう注意してください。
【その他】
陸地での植林と違って、マング回—プの植えつけはとても簡単です。田植えを想像してください。苗を運ぶ人、ロープを張って目印をつける人、穴を掘る人、首をそこに植えつけていく人。役割を分担して、声を掛け合い、順序良く行動すると、作業がグンとはかどります。メンバーのコンビネーションが大切です。

マングローブとは、熱帯、亜熱帯の沿岸地域の潮干潟(潮の干満により千出したり、浸水したりする場所)に育成する樹木の総称を指します。今回、皆さんに植えていただくものは、たこの足のような根(支柱根)をもつ種類(ヤエヤマヒルギ属の一種)で、その種子は、きゅうりを細長くしたような形態をもっています。通常は、本から落下した種子(胎生種子)が地面に突き刺さリ、新たな芽をだして成長していくのですが、今回はそれを人の手で行うのです。成木から集められた種を一本一本地面に植えつけていきます。

注意:植林作業時に負傷した場合は、破傷風などの予防から、どんな小さな傷でも同行の看護婦さんの手当てを受けてください。また、具合が悪くなりそうだったり、お腹をこわしそうな時も、適切で早めの処置が必要です。看護婦さんに連絡を。

フィリピンの森林事情

パラワン島地図

財団法人 オイスカ

 

植林ボランティア(1日目)

7月23日(日)

7:00 集合時間が早いため、成田に前泊し成田空港に到着。
    搭乗手続きを済ませ成田出発組のミーティング。

9:55 定刻通りJAL741便でマニラに
    (関空組は定刻より30分早く出発)

ミーティングで挨拶する武石団長 9:55発 JAL741便でマニラに

13:10 フィリピン ニノイ・アキノ国際空港到着
    気温的には日本とは大差ない感じだが、蒸し暑さは感じない。

14:30 ホテル到着
     ルームキー及び朝食券をもらう。
     このとき手違いで相部屋の相方(中村さん)が別の部屋になってしまう。

部屋はツイン。テレビはNHKBSが視聴可能 部屋からみたマニラ湾。海はとても汚い

16:00 ホテルにて団結式
     この時初めて今回の参加者全員(約100名)と顔合わせ。
     夏休みと言うこともあって親子で参加している組が10組。
     私はCグループ9班でした。下の表は9班のメンバーです。
     これ以降最終日まで行動を共にする事になりました。
     リーダー:禰占さん、サブリーダー:山村さん

No. 氏名 性別 組合 発着
禰占 健二   シャープ 大阪

多田 稔   松下電工 大阪
恵美奈 和子 NEC労連 成田
山村 実穂 シャープ 大阪
米沢 博喜   松下精工 大阪
安永 英明   ミノルタ 大阪
中村 紀和   新光電気 成田
岸和田 篤   東光 成田
脇山 美保 富士通ユニティ 成田

18:30 夕食懇親会
     9班のメンバーで初の懇親会   

食事はバイキング方式。
飲み物は電機連合持ち、さすが太っ腹。
ビールは100ペソ(約260円)

23:00 明日に備えて早めに就寝

 

 

植林ボランティア(2日目)

7月24日(月)

5:15 起床
    辺りはまだ暗い

7:00 専用バスでマニラ国内空港へ

マニラ国内空港出発ターミナル 9班メンバー
後列左 多田さん、安永さん、米沢さん
中列左 中村さん、脇山さん、恵美奈さん
前列左 禰占さん、岸和田、山村さん

9:50 プエルトプリンセサ空港着、着後州庁舎訪問

やってきましたパラワン島 熱烈歓迎
州庁舎 州知事が飛行機事故で行方不明の為、州副知事挨拶

15:00 オイスカ研修センター到着、その後マングローブ視察     

研修センター
現在、パラワン全土から研修生20名 
1年間研修。日本に来ることもあるとか?
8年経ったマンブローブ林。長さ3mぐらいか

16:00 ホテル着
     ホテルは通ってきた一般住居に比べると遙かに良くさすがリゾート地だ!
     しかし、電気は自家発電になっていて、容量OVERになると停電になったり、シャワーは同時にみんなが使うとシャワーにならずチョロチョロ状態になったりと、 不便さはあるが、これも経験。
     シャワー代わりにプールに入る人もいた。(でも水は真水、飲んだら危険)
    

バンガロー風な宿 ホテル内(奥の壺はシャワータンク)

18:30 夕食懇親会   

ブルネイ国王(リーダー)を囲んでアボラン初めての夜 アボラン市長(中心)を囲んで

23:00 就寝

 

植林ボランティア(3日目)

7月25日(火)

8:00  ホテル出発し支援校(タグバエ小学校:ホテルから約100km)訪問へ
11:30 ガタゴト道を延々と約2時間30分、やっと小学校到着。
    小学校目前で雨に降られる。

四日間お世話になったジプニー 雨のため、校舎の中で熱烈歓迎
タグバエ小学校の子供達
手作りの国旗が嬉しい
歓迎セレモニーで国歌を歌う片岡中執 ダンスを披露する子供達
この後、このダンスが話題になる。
WHY) 352KB
植林風景 問題の昼食。
これを食べた後、数人が食あたり
校舎全景。日本の校舎と比べると・・・。 今の日本ではあまり見られない風景
思い荷物はこうやって

18:30 夕食懇親会   

23:00 就寝

 

 

植林ボランティア(4日目)

7月26日(水)

     朝から15名体調不良を訴える。(Aグループ、Cグループの人が多い。昨日の昼食が原因か?)
     我が9班は禰占さん、脇山さんがDOWN。7人での行動になってしまった。
8:00  ホテル出発し新規支援校(ティナゴング小学校)訪問へ
8:30  昨日と違い30分で小学校到着。     

昨日もこうなるはずだったのでは? お礼にバレーボール、折り紙、縄跳び等をプレゼント
挨拶する創立者 子供と一緒に、植林
校舎全景 どこでも物珍しい物には興味があるみたいです hi!

13:10 マングローブ植林
    この場所は2年前に植林を行ったが台風の為、ほとんどが流されてしまい今回再度の植林となった。

マングローブ植林セット
苗、添え木、苗と添え木を結ぶひも
穴をあける鉄の棒、マーキング用のロープ
マングローブ植林作業についての説明
手に持っているのがマングローブ
上が葉になる部分、下が根になる部分
マングローブ植林前
遠浅の部分に干潮の時間に合わせ植林を行う
証拠写真(Tシャツ、短パン、地下足袋)
マングローブ植林完成図
なぜ添え木をするかは流されないようにするため (でも全てに添え木が出来なかった)

マングローブ植林後
碁盤(1m間隔)の目のように植林しました。

20:30 夕食後、グループ懇親会。最終日に行うフェアウェルパーティーの出し物検討
    「一週間」と言う曲の替え歌に決定

23:00 就寝

 

 

 

植林ボランティア(5日目)

7月27日(木)

     昨日、体調不良の人も大体復活。(9班 中村さん、午前中DOWN)
8:30  ホテル出発しオイスカ研修センターへ
9:00  田植え開始
10:30  地元の子供達によるセレモニー
     その後、昼食(噂の豚の丸焼きを堪能、皮は美味でした)   

田植えも初体験(品種はRC14と言うもので良い品種の物らしい) 子供達によるマーチングバンド演奏
地元の踊りらしい 男同士が闘い、勝った方が奥にいる姫をつれて帰れるというストーリー

13:00 マングローブ植林
    昨日の続きで同じ場所で植林。

16:00 マングローブ植林終了
    ホテルに向かう途中、ジプニーパンクで途中歩いてホテルに向かう。     

21:00 夕食後、グループ懇親会。
    替え歌の歌詞を考える。

23:30 就寝

 

 

植林ボランティア(6日目)

7月28日(金)

     植林最終日、9班も全員復活。
8:30  ホテル出発しオイスカ研修センターへ
9:00  植林開始

山頂から下界を臨む
高い建物は無く、地平線が見える

植林(マホガニー)を終えて

14:00 マングローブ植林
16:00 マングローブ植林終了。合計50000本植林完了
17:00 ホテル着

マングローブ植林を終えて 4日間お世話になったドライバーと一緒にジプニーの上で

18:30 夕食
     これまで手伝ってくれたオイスカ現地スタッフとの最後の交流

マンゴ−は美味しかった オイスカ現地スタッフ

21:00 夕食後、グループ懇親会。
     昨日続きで替え歌の歌詞を考える。このとき部屋にトカゲがいて大騒ぎ!

1:00 就寝

植林ボランティア(7日目)

7月29日(金)

6:30   朝食(このとき今回、植林の際使用したTシャツ、軍手、地下足袋等不要な物をオイスカに寄付)
7:30  ホテル出発、プエルトプリンセサ空港へ
11:10  フィリピン航空でマニラに
13:40 日本食:居酒屋「けん太」にて昼食

たいして日本を離れていないのになぜか日本食を見ると懐かしく感じる

15:30  ホテルにてフェアウェルパーティー最終打ち合わせ
     
19:00 フェアウェルパーティー開始(ミンダナオ)

フェアウェルパーティー開始 3班の出し物(フィリピン国家を縦笛で演奏)

9班は「一週間」という曲の替え歌を披露
歌詞♪
   日曜日はWベッドで一人寂しくて彼に長電話
     セリフ『もしもし俺だけど、今から行ってもいいかな?』
         『ちょっと待ってこれからシャワー浴びるから』
   テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
   テュラテュラテュラテュラーラー
    月曜日はショックな事実、ブルネイ国王と同い年
   テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
   テュラテュラテュラテュラーラー
    火曜日は小学校でダンス、腰振りすぎて腰たたず
      【小学校でのダンスの様に腰を振りながら】
   テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
   テュラテュラテュラテュラーラー
   水曜日は僕の記念日、念願のラブラブショット
     セリフ『何枚目で?』
        『このデジカメで171枚目にしてやっと撮れました。おまけに住所までGET!』
    リゾラバ リゾラバ リゾラバラー
    リゾラバ リゾラーラーラー    
   木曜日はジプニーパンク、しばらく歩いて帰った
     セリフ『こうやって鳥の声を聞きながら歩くのもいいですね』
         『あれ、トカゲの声やで 』
         『おや!』
   テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
   テュラテュラテュラテュラーラー
   金曜日はトカゲと鬼ごっこ部屋中駆けずり回った
   テュラテュラテュラテュラテュラテュララ
   テュラテュラテュラテュラーラー
   これが9班の思いで テュラテュラテュラテュラーラー

22:00 パーティー終了

1:00 就寝

植林ボランティア(8日目)

7月30日(日)最終日

7:00   朝食をとり8:00には市内観光(リサール記念碑、サンチャゴ要塞、サン・オーガスチン教会)に出発
     このとき大阪組と日本での再会を約束して最後の別れ、以後別行動となる

 フィリピンに現存する石造教会のなかで最古のものとされる。1599年の基礎づくりから完成までに20年を要したという。石造以前のものは1574年、同83年の火事で消失。石造となってからは頑丈そのもの。ちなみに、17〜20世紀にかけて7度あった地震に耐え、1945年2月の米軍の大爆撃にも生きのびた。ほぼ全壊状態だったイントラムロス内の建造物のなかで、ひとりこの教会だけが破壊をまぬがれたというから強運でもあるのだろう。内部はシャンデリアが下がり、ステンド・グラスがつくりだす柔らかい色の空気で満たされている。このシャンデリアはパリから運ばれたもの。また聖歌隊席はこの教会の修道僧たちの手づくりだという。 祭壇左手の小さな礼拝生にはレガスピの遺体が安置されている。教会右手は宗教美術品などを展示した博物館になっている。

サン・オーガスチン教会内部

12:30  ニノイ・アキノ国際空港へ
14:30 JL742便で定刻通り出発
19:40 成田到着
     以降流れ解散


7泊8日の第7次植林ボランティアを終了しました。

全体的な感想

 今回この植林ボランティアに初めて参加して感じた事は、このイベントは現地の人達の協力なくしては達成出来ない企画だと感じました。小学校の子供達も何日も前から準備してもらったり、ジプニーの運転手も普段の仕事を休んでこのイベントに協力してくれたり、オイスカの現地スタッフもマングローブの苗や植林の苗などを準備してくれたりとかなりの部分で協力してもらいました。私達はその上で移動したり、植林したりとあまり大変な思い(体調崩した人は別ですが・・・)をせず過ごせました。ボランティアと言うよりかは体験ツアーって感じでした。内容的には盛り沢山でもう少しマトを絞った内容でも良かったのではないかと思います。個人的にはマングローブの添え木作りや現地の人達との交流時間ももう少し欲しかった。でも、フィリピンの中で唯一自然が残っているパラワン島での植林及び交流活動は貴重な体験となっています。(普通の旅行では味わえない)
 ジプニーは窓が無いため砂埃をさける為に手ぬぐいで武装集団みたいに顔を覆ったり(それでも鼻の中は真っ黒になりますが・・・)、マングローブ植林作業では普段はかない地下足袋を履いて、マングローブの束をかついで(荷物以外で唯一重かった物)植林地まで運び、ズボンを破きながら鉄棒で地面に穴をあけ地元の人たちと一緒に植林したり、小学校では腰が立たなくなるほどをダンスしたり、ジプニーがパンクしてホテルまでしばらく歩いたことは良い思い出となっています。
 これらの体験はこれから先いろいろな面でプラスになると思います。今回植林した苗が成長した5〜6年後、再びこの地を訪れあのときの様子と比較出来れば今回のボランティアの本来の目的である「緑を増やす」目的が達成出来るのではないでしょうか?
 来年以降もこの企画は継続されると思いますが、もしよろしかったら次回参加してみて下さい。貴重な体験が出来、かついろいろな人と知り合えることが出来ます。
 最後に今回お世話になった事務局のみなさん、スムースな行動が出来たフレンドシップツアーズのガイドさんや添乗員のみなさんに感謝します。
そして行動を共にしたCグループ9班の皆さんありがとうございました。
日本での再会を楽しみにしています。 サラマット!

フィリピンの森林事情

 フィリピンはインドに次ぐ世界第二の災害大国である。人間の手による自然破壊が自然災害を増長させ、災害がさらに環境破壊をもたらすという悪循環にある。
 今世紀初頭には国土30万k㎡のほとんどが森林に覆われていたが、1950年には12万 k㎡に、そして現在は5万k㎡にまで減少してしまった。(しかも森林と呼べる古木林は100万㌶以下であり、森林面積は国土の実質10%ともいわれている。)
 そうした森林破壊の背景にはやはりかつての大規模な商業伐採がある。
 日本では‘ラワン’は南洋材の代名詞となっているが、これはいかに日本がかつて用材をフィリピンに依存していたかを物語っている。ラワンとはフィリピン現地語で、“豊かな森”を意味する。
 ミンダナオ島などは、かつてはラワン、特に良質な白ラワンの宝庫であり、フィリピン全土のフタバガキ科の42%、蓄積量の52%を占めていたが、今はその見る影もない。
 日本ではフィリピンからの輸入は1910年頃から開始され戦争を挟んで再開、戦災復興後ピークを迎えたが、’65にはマレーシア、’70にはインドネシアにその輸入量で抜かれることとなった。これは政府による輸出規制もさることながら、もはや伐る木が無くなってしまったという言い方のほうが的を得ているようだ。
 フィリピンではなおも自然の荒廃が進んでいるのだが、その原因は、1.山火事 2.不法伐採 3.焼き畑・放牧の順となっている。特に1は全体の97%を占めるが、その出火原因は3の焼き畑によるものであるという。
 フィリピンでは100万人が300万㌶の土地でカインギン(焼き畑)を営んでいる。 カインギンが少数部族民の伝統的な一農耕形態であったうちは自然への影響はなかった。しかし人口が増加し、平地の農村や都市スラムをはみ出した人が、大地主制下で無土地農民化し焼き畑農耕を始めると、森林へ大きなダメージを与えるようになった。
 また放牧も自然破壊の主要因である。フィリピンでは肉は珍重され、政府も牧畜を奨励している。牧畜はたいてい放し飼いであり、飼料となる新芽を出すため農民は頻繁に火入れを行う。この火入れが延焼を引き起こし、土地を荒廃させているのである。
 荒廃した土地に真つ先に生えるのは、コゴンという背の高い雑草である。このコゴンはしばしば、植栽された苗木を覆い、その生育を阻害する。 本が伐採され荒廃した土地にコゴンが生えることをコゴナール化というがtコゴナール化した土地は現在200万㌶でフィリピンの全裸地の20%にのぼる。 こうした状況に対して、フィリピン政府も、カインギンの規制、造林の推進、木材加工の合理化などの森林保護政策をとっている。’77年には大統領布告があり、 10歳以上の国民にその後5年間に渡る毎月1本の植林が義務づけられたが、管理統制が行き届いておらず、成果は上がっていないといわれている。(統計上は78年以来6〜8万㌶)

自然・環境破壊は、生産性の低下、すなわち貧困にも結びつく。たとえばフィリピンでは10億立方m(10万㌶の土地を1mの深さで削つた分量)の土壌が流出したといわれる。土壌流出は土地を痩せさせ、かんがい施設を土砂で不能にする。また海へ流れでた土砂が漁場を狭めている。
 水源地は全部で57あるが、そのうち19はすでに枯渇している。同じく57の国立公園のうち世界基準値をクリアーしているのは7つのみであるといわれる。これは不法住民による焼き畑、農地開墾、伐採による土地の荒廃が洪水、干ばつを増長させているためと思われる。こうした現象による生態系破壊(多様性の喪失)も深刻である。
 フィリピンでは50%の動植物がすでに絶滅、数十種類が絶減の危機に瀕しているといわれる。 マングロープに関しては燃料のための伐採、養殖池の造成などで1920年当時の3分1、13万9千㌶(1990・DENR)にまで減少。珊瑚も流れ出た上砂の堆積、粗悪な漁法で破壊が進み、こうしたマングロープ、珊瑚の損害は漁獲量の滅少となって現れている。
 環境悪化による林業、農業、沿岸漁業の損失はCDPの3%に相当するとの見方もある。

  

 

 

パラワン島地図

縮尺はよく分かりませんが空港から宿泊地まで約78km