連合埼玉・第74回埼玉県中央メーデー開催

 4月26日 大宮ソニックシティ鐘塚公園に於いて第74回埼玉県中央メーデーが約5000人の参加してJR大宮駅西口のソニックシティー前にある鐘塚公園で午前9時から開かれました。今年の集会は「ストップ・ザ・失業」と題して行われ来賓として県知事を始めとして民主、社民の両県代表らが顔をそろえた。挨拶にたった吉澤会長は「小泉内閣の失政からデフレ経済となり、働きたくても働く場がない。雇用の安定確保と拡大に全力で取り組んでいく」と参加者に呼びかけた。続いてメーデースローガンとメーデー宣言を拍手で採択し、閉会しました。

メインスローガン
働くものの連帯で「平和・人権・環境・労働・共生」に取り組み、労働を中心とする福祉型社会を実現して、自由で平和な世界をつくろう!

サブスローガン
 解雇自由の労基法改悪反対!
 パート・派遣労働者に労働条件の保護措置を!

 

アトラクション「ハリケンジャーショー」
挨拶する連合埼玉 吉沢会長
挨拶する埼玉県知事
挨拶する細川民主党代表

メーデー宣言

 本日私たちは、働く者の祭典・連合埼玉第74回埼玉県中央メーデーを5千名の仲間とともに開催した。
 先月20日、世界の多くの人々の「戦争反対」の声を無視し、国連安保理決議もなしに始まったイラク戦争は、米英の圧倒的な軍事力に制圧され、長期にわたるフセイン独裁政権が崩壊した。しかし、この戦争の結果、数千人に及ぶ罪なきイラク国民が殺傷され、多くの戦争難民が生じている。私たちは本メーデーの名において、米英両国政府に対しては、イラク復興計画を国連中心に進めること、日本政府に対しては、イラク国民へのあらゆる救援と戦後復興支援を速やかに実施することを強く要請する。
 小泉内閣が発足して丸2年が経過した。依然として出日の見えないデフレ不況は、企業倒産やリストラの続発によって失業者を増大させ、雇用情勢は未曾有の危機に陥っている。さらには医療費の値上げや失業給付金の切り下げなど、勤労国民に一方的に痛みを押付ける小泉構造改革と経済失政は、国民の生活不安・雇用不安・将来不安をさらに拡大させている。
 加えて今、働く者にとっては人権問題にも値する労働法制の改悪案が今国会で成立されようとしている。とりわけ労働基準法に解雇の原則自由化が盛り込まれることは、労働者の雇用を常に脅かすばかりでなく、憲法第25条で保障されている生存権すら奪うものであり、断じて認めるわけにはいかない。私たちは、連合700万の仲間はもとより全ての働く者と連携し、有期労働契約の上限を1年から3年にするなどの一連の労働法制の改悪阻止と、官公労働者の労働基本権の確立、透明で公正な公務員制度の確立に向けて、文字通り官民一体となって全力で闘うことを確認する。
 また、今世紀初の統一地方選挙は、いよいよ明日、後半戦である首長選挙・市町村議会議員選挙の投票が行われる9前半戦の埼玉県議選。さいたま市議選と同様に、連合埼玉が推薦する全候補者の必勝をめざし、共に最後まで闘い抜くことをあわせて確認する。
 21世紀の新しいメーデーのキーワードは、「平和。人権・労働・環境・共生」である。私たちはこのために、市民組織であるNPOやNGOとの連携、地域社会への積極的な参画で、「労働を中心とした福祉型社会」と、共に生きる「共生」の地域社会の実現をめざすことを改めて確認する。
全ての働く仲間のみなさん1 今こそ起ちあがろう|
そして働く者のパワーを結集し、埼玉から日本を変えよう。
以上、宣言する。

2003年4月26日

連合埼玉・第74回埼玉県中央メーデー